デジュー・ラーンキは、ハンガリー出身ピアニストの中で最も活躍しているひとりと言われている。
ラーンキは古典派、ロマン派のみならず近現代も高く評価されており、これまでにロンドン、パリ、アムステルダム、ベルリン、ウィーン、ミラノ、ニューヨーク、サンフランシスコ、モントリオール、トロント、東京など世界の主要な都市で高い評価を受けている。また、ルツェルン、プラハの春、ベルリン、グランジュ・ド・メスレー、ロッケンハウスなど著名なフェスティバルにも招待されている。
ラーンキは、フランツ=リスト音楽院で学び、パル・カドサに師事。1969年にドイツのロベルト・シューマン・コンクールで優勝してから国際的な活動を始めた。
オーケストラとの共演も多く、ベルリン・フィル、ロンドン・フィル、コンセルトヘボウ・アムステルダム、フランス国立管、NHK交響楽団など名だたるオーケストラと共演、ズービン・メータ、ロリン・マゼール、フランス・ブリュッヘン、などを含む著名な指揮者と数多く共演している。
また、夫人でピアニストのエディト・クルコンと共に、2台のピアノ、4手のためのピアノ・リサイタルを、ハンガリーはもちろんのこと、フランス、イタリア、ドイツ、スイス、日本などで積極的に行っている。
CDも多く、テルデック、クイント・レコード、デンオンからリリースをしている。中でもショパンのエチュードOp.10の解釈では、“クランプリ・ド・アカデミー・シャルル=クロ”を受賞した。
2010年10月には久々の日本ツアーで全国8公演を行い、朝日新聞紙上において「瑞々しい自然体の優美さ」と大絶賛を博した。さらに、2012年9月~10月のツアーでは、ドビュッシー生誕150年を記念してオール・ドビュッシー・プログラムによる4手/2台のピアノによるリサイタルを開催、ひときわ注目を浴びた。2013年11月には、指揮者上岡敏之の指名により読売日本交響楽団とブラームスのピアノ協奏曲第2番を共演、高い評価を得た。
2015年の5月にはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに招かれ、夫人と息子のフュロップ・ラーンキと共に3台ピアノでの演奏を披露した。
コンサート情報
おすすめ記事
-
生演奏と配信の両方で音楽祭を楽しもう! 新しくなった「ハルサイ配信」
東京・春・音楽祭 LIVE Streaming 2022 …続きを読む>> -
親密さと孤独をめぐって——東京春祭2022 ピアノ・リサイタルへの期待
文:青澤隆明 春になれば、シューベルトのことを想う。それ …続きを読む>> -
【特別エッセイ】音楽評論家・東条碩夫の東京春祭逍遙2022
「東条碩夫のコンサート日記」でもおなじみの音楽評論家、東条 …続きを読む>> -
東京・春・音楽祭 2022 開催決定! 豪華ラインナップを発表
国内外のアーティストたちによる百花繚乱のプログラム 202 …続きを読む>> -
東京・春・音楽祭 2021 概要発表
東京・上野を舞台にしたクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽 …続きを読む>> -
高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
高関健の常任指揮者就任から丸5年、緻密さや表現の幅を着実に …続きを読む>> -
東京シティ・フィルが2020年度定期演奏会プログラム発表
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が、2020年度定期演 …続きを読む>> -
第21回 京都の秋 音楽祭
今年も「京都の秋 音楽祭」が京都コンサートホールを舞台に開 …続きを読む>>