望月哲也(テノール) Wanderer Vol.5

(c)Kohei Take

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 重量級“太メン”ヴォーカル・ユニット、IL DEVU(イル・デーヴ)のメンバーとして、今や幅広い音楽ファンから注目を集めている望月哲也だが、21世紀のオペラ界を担う最高のリリックテナーの一人として常にコア・ファンの期待を裏切らない存在であることに変わりはない。2009年に王子ホールを舞台にスタートしたシリーズ公演《Wanderer》もその証しのひとつ。ウィーン留学の集大成として披露した「美しき水車小屋の娘」を皮切りに、独リートから仏オペラの名シーンまで様々な作品を「旅人のようにさすらいつつ」も深く追究し続けてきた。第5回となる本年のテーマは「世紀末以後のウィーン」。マーラーに始まり、より若い世代のツェムリンスキーとシェーンベルク。後半は20世紀に突入し、知られざるヨーゼフ・マルクスから、テノール歌唱では珍しいベルクの「初期の7つの歌」を経て、コルンゴルトで締める。魅惑の一夜を、声楽を知り尽くした河原忠之のピアノと共に。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2014年3月号から)

★3月6日(木)・王子ホール
問 王子ホールチケットセンター
  03-3567-9990
http://www.ojihall.jp

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