世界中を魅了するディーヴァのライヴ再び!
合唱王国ウェールズに育まれ、英国王立音楽院で声楽を学んだキャサリン・ジェンキンスはあたたかみのある声のメゾソプラノ。幅広いレパートリーを持ち、2004年のアルバム・デビュー以来、世界で最も多作なクラシカル・クロスオーヴァーの歌手として活躍中。
昨年は第二子の出産を経て発表したアルバム『光に導かれて〜ガイディング・ライト』を手に来日し、東京で6年半ぶりの単独公演を成功させたのも記憶に新しい。女優業など、マルチな活動でも知られるジェンキンス。最近では水俣病患者のルポルタージュで有名な米国人写真家ユージン・スミスをジョニー・デップが演じ、真田広之ら日本人キャストも多数参加しているアメリカ映画『MINAMATA』に出演しているのも大きな話題。日本公開が待たれるところだが、そんな彼女が今年の4月に再びBunkamura オーチャードホールのステージに帰ってくる。今回は「愛と祈り」がテーマ。敬虔なカトリック信者であるだけでなく、特定の宗教を超えて人々の心の拠りどころとなるスピリチュアルな歌を得意とする彼女にとって、特別な公演になりそうだ。「アメイジング・グレイス」に始まり、オペラやミュージカルのなどの名旋律を東京フィルハーモニー交響楽団をバックに聴かせる。本国では4月にニューアルバム『CINEMA PARADISO』の発売が決定しており、先行シングルとして映画『アリー/スター誕生』のラストでレディー・ガガが熱唱した〈アイル・ネヴァー・ラヴ・アゲイン〉も配信中。もしかしたらコンサートではこれら新曲も聴けるかも? すごく楽しみだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2020年4月号より)
*新型コロナウィルス感染症の感染拡大を考慮し、本公演は延期となりました。
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
2020.4/30(木)19:00 Bunkamura オーチャードホール
問:日本アーティストチケットセンター03-5305-4545
https://www.nipponartists.jp