前途洋々、10代のヴィルトゥオーゾによる渾身のステージ
次代を担う若きヴァイオリニストの、“いま”を感じてみたい。注目の新進演奏家を紹介するシリーズ「未来の音」に、2017年に開かれた日本音楽コンクールを制した、大関万結が登場。10代最後となるステージで、本人も「チャレンジだらけ」と表現する、意欲的で多彩なプログラムに挑む。
横浜市出身。3歳でヴァイオリンを始め、全日本学生音楽コンクール中学校の部の全国大会で第1位、17年にはヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクールで最年少のファイナリストに。現在は桐朋学園大ソリストディプロマコースに籍を置き、併せてウィーン私立音楽芸術大学でも研鑽を積んでいる。
ステージは、大関が「いつも信頼している」というピアノの入江一雄が共演。モーツァルトのホ短調 K.304、ブラームス、そしてラヴェルの第2番という3つの名ソナタにショーソン「詩曲」と、深い精神性を湛えた作品を。さらに、多彩な技巧が散りばめられた難曲として知られる、エルンスト「『夏の名残のばら』による変奏曲」を無伴奏で披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年12月号より)
2020.1/11(土)15:00 めぐろパーシモンホール(小)
問:めぐろパーシモンホールチケットセンター03-5701-2904
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