前進し続ける豪腕ピアニストのパワーが全開!
稀に見る勢いで前進し続けるピアニスト、赤松林太郎。外交官を志していたが、2000年クララ・シューマン国際ピアノコンクールで第3位(1位なし)に入賞したのをきっかけにピアノの道へと突き進んだ。尊敬するフランス・クリダのもとパリのエコール・ノルマル音楽院で研鑽を積み、ヨーロッパのコンクールで上位入賞を重ね、07年に帰国。以来、知られざる秘曲を含む膨大なレパートリーを開拓し、学生指導やコンクール審査で国内外を飛び回るなど、精力的な活動を展開してきた。
帰国から10年、濃密な年月を過ごしてきた赤松が節目としての記念リサイタルを行う。聴かせるのは、ペルトとベートーヴェンの変奏曲、スクリャービン晩年の作「炎に向かって」、ドビュッシーの前奏曲集からの4曲、ラフマニノフのソナタ第2番(1931年版)。繊細さ、豪快さ、妖艶な表現など、赤松の豊かなパレットから様々な色彩が溢れ出す一夜となるだろう。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2017年11月号より)
2017.12/7(木)19:00 王子ホール
問:東音企画03-3944-1581
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