神奈川県民ホール オルガン クリスマス コンサート 聖母マリアとノエル

オルガンと歌による彩り豊かな音の花束

 ヨーロッパでは、クリスマスになると、人々が教会へ集まり、オルガニストによるノエル(クリスマス・キャロル)に基づく即興演奏を楽しむのが伝統。そんなノエルには、私たち日本人にも馴染みの旋律がたくさんある。この集いのイメージを引き継ぎ、神奈川県民ホールが誇るドイツ・クライス社製のパイプオルガンの音色を、美しい歌声と共に楽しむコンサート『聖母マリアとノエル』がクリスマス・イブの午後に開かれる。
 ドイツ国立ハンブルク音大などに学んだオルガニストの高橋博子、普段はオペラを中心に名唱を聴かせている、ソプラノの鵜木絵里とテノールの布施雅也が出演。フランク「天使の糧」など、1900年前後にパリで活躍した作曲家による、聖母マリアへの讃歌とノエルの編曲作品を軸に、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」やフンパーディンクのオペラ《ヘンゼルとグレーテル》からのアリア、グレゴリオ聖歌の「アヴェ・マリア」、クリスマス・キャロルのメドレーなどを配し、彩り豊かな音の花束を届ける。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2016年11月号から)

12/24(土)15:00 神奈川県民ホール(小)
問:チケットかながわ0570-015-415
http://www.kanagawa-kenminhall.com