大分から注目の新バージョン登場!
“メイド・イン・大分”の古典バレエが誕生しようとしている。大分県出身の首藤康之が演出・振付を手がける『ドン・キホーテ』全3幕が、第17回 大分県民芸術文化祭の開幕行事として上演されるのだ。
近年はコンテンポラリー・ダンスや演劇、映画など、ジャンルを越境した活動を続けている首藤は、そもそも大分でバレエを始め、東京バレエ団在籍時には貴公子役を持ち役にしていたバレエダンサーである。すでに大分のバレエスクール公演で『くるみ割り人形』全幕を手がけ、舞台センスの良さは披露済み。今回の『ドン・キホーテ』では、定番演出にはとらわれず、全てを1日の出来事として描く、ユニークな構成になるという。
大分を拠点にするダンサーと共に舞台を彩る、ゲストの顔ぶれも興味深い。男性主人公バジルを演じるのは、ダイナミックな跳躍を身上とする新国立劇場バレエ団の福岡雄大。同バレエ団の井澤駿は、闘牛士エスパーダ役で登場。
一期一会の祝祭に相応しい顔ぶれである。
文:上野房子
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年8月号から)
9/22(火・休)16:00
iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
問:大分県芸術文化スポーツ振興財団097-533-4004