
協力:エリア最大級のローカルメディア「北九州ノコト」
関門海峡を越え、古き良き港町の風情や歴史・文化が共存する北九州市では、秋になると市内の西に位置する八幡で「北九州国際音楽祭」が開催されます。
市場や街並みをめぐり、感動の「第九」が鳴り響く——。そして旅の締めくくりには、雄大な自然で心を静める時間。11月の3連休(11/22~11/24)、音楽祭とともにぜひおすすめしたい、関門から北九州への3日間の旅をご提案します。
11月22日 下関と門司港で味わう、海と歴史の物語
下関と北九州(小倉)は、関門橋や関門トンネルを経由してわずか22kmほど、車で約30〜45分という近さにあります。1日目は、そんな下関から北九州へと続く“海峡を越えて楽しむ”おすすめのモデルコースを紹介します。
1.唐戸市場
海の幸が集う“下関の台所”
旅の初日は、新鮮な海の幸が集まり、下関の台所と呼ばれる「唐戸市場(からといちば)」からスタートします。「活きいき馬関街(ばかんがい)」の週末限定“寿司バトル”は圧巻で、その日に揚がった魚が握りやどんぶりになって市場に並びます。下関といえば、縁起をかついで「ふく」と呼ばれる河豚(フグ)の名産地。中でもおすすめは、淡白で上品な味わいの「ふく刺し」や旨味たっぷりの「ふく汁」です。海風を感じながら味わうランチは、旅の気分も一気に高まります。

唐戸市場
山口県下関市唐戸町5-50
https://www.karatoichiba.com/
2.赤間神宮
海辺に佇む朱塗りの神殿
食後は唐戸市場から徒歩10分ほど、源平合戦で知られる「壇ノ浦の戦い」で幼くして亡くなった安徳天皇を祀る「赤間神宮」へ。竜宮城を模した水天門は絵のように美しく、海を背景にした写真スポットとしても人気です。
また、朝ドラで話題の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談「耳なし芳一堂」 ゆかりの地でもあります。歴史と文学が交差する静かな場所です。

赤間神宮
山口県下関市阿弥陀寺町4-1
https://akama-jingu.com/
3.門司港レトロ
明治の香り漂うモダンな港町
次に、下関の唐戸桟橋から門司港へ関門連絡船で海を渡ります。関門海峡を渡る小さな船旅は、潮風とともに特別な時間を演出します。
到着した「門司港レトロ」には、明治~昭和初期のモダン建築が立ち並び、国の重要文化財・門司港駅や旧門司三井倶楽部、ブルーウィングもじなど、フォトジェニックなスポットが点在。夕暮れの港で名物の「焼きカレー」を味わい、ノスタルジックな街並みに包まれながら過ごすひとときは、旅情たっぷりです。

門司港レトロ
福岡県北九州市門司区港町
https://www.mojiko.info/
11月23日 小倉の街歩きと「第九」に響く感動の一日
2日目は、文化と情緒あふれる北九州の小倉・八幡エリアへ。
歴史と文学、美と技、そして音楽と夜景が織りなす「五感で楽しむ一日」のモデルコースを紹介します。
1.小倉城
歴史と文学を歩く朝
旅の2日目は、小倉駅から徒歩約15分の城下町の象徴「小倉城」からスタート。伝統的な日本の城の天守閣からの眺望や庭園の美しさが見どころです。
文学に興味がある方は、小倉城に隣接する「松本清張記念館」を訪れれば、小倉出身の作家・松本清張の創作の世界を体感できます。
小倉城
福岡県北九州市小倉北区城内2-1
https://kokura-castle.jp/
松本清張記念館
福岡県北九州市小倉北区城内2番3号
https://www.seicho-mm.jp/
2.TOTOミュージアム
美と技の融合に触れる
次は、デザインや機能美に関心のある方におすすめのスポット。北九州モノレール「香春口三萩野」駅から徒歩約10分のところに「TOTOミュージアム」があります。この地に創立し、現在に至るまでの足跡や、受け継がれるものづくりへの想い、世界各地での事業展開などを貴重な資料とともに紹介しています。

TOTOミュージアム
福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1
https://jp.toto.com/knowledge/visit/museum/
3.旦過市場
地元の味と人情にふれる
お昼は、小倉駅から徒歩10分ほどの「旦過市場」へ。小倉の中心に位置する市場は、昔ながらの活気が残る商店街。新鮮な地元の食材やお惣菜が並んでいます。郷土料理の「ぬかみそ炊き」やおでん、うどんでグルメを満喫。市場内の小さな食堂で地元の人々と交わす会話が人情に触れ、旅の思い出をさらに深めます。

旦過市場
福岡県北九州市小倉北区魚町4-2-18
https://www.tangaichiba.jp/
4.響ホール
マロオケが奏でる圧巻の「第九」
午後は、小倉から車で約20分の八幡へ移動し、この旅のメインイベント、「北九州国際音楽祭」の演奏会「マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ」(通称「マロオケ」)へ。このコンサートは音楽祭の名物企画で、オーケストラには、地元出身でNHK交響楽団のコンサートマスターを長きにわたって務めた篠崎史紀を中心に、国内主要オーケストラの主力奏者たちやソリストたちが集う「マイスター・アールト」組と優秀な若手奏者「ライジングスター」組が参加。一流奏者たちが勢ぞろいする特別な舞台です。
見どころは何といっても、指揮者を置かず、篠崎のリードで繰り広げられる丁々発止のアンサンブル。ステージ上の演奏者全員が互いにコミュニケーションをとりながら、その場限りの音楽を創り上げていく様子はまさに壮観。さらに今回演奏するのはベートーヴェン「第九」。4人のソリストと合唱が加わり、指揮者無しのオーケストラとしては前代未聞の大規模なアンサンブルですが、彼らならきっとこれまでに体感したことのない、圧巻の「第九」を聴かせてくれるはず。
本番前の14時15分からは「プレ・コンサート」が行われ、出演者によるトークも予定されています。演奏者たちの素顔に触れることのできる貴重なひとときとなるでしょう。

北九州国際音楽祭
マイスター・アールト×ライジングスター オーケストラ
2025.11/23(日・祝) 15:00開演
14:15~ プレ・ステージコンサート
https://www.kimfes.com
北九州市立響ホール
福岡県北九州市八幡東区平野1-1-1 国際村交流センター内
https://www.hibiki-hall.jp/
5.皿倉山
100億ドルの夜景で旅の余韻を
コンサート後は、車で約7分の「日本新三大夜景」に選定された皿倉山へ。ケーブルカーで山頂へ上がると、煌めく100億ドルの夜景が眼下に広がります。海、街、星が溶け合う光景はまさに絶景。音楽の余韻を胸に、静かな夜を楽しめます。

皿倉山ケーブルカー・スロープカー
福岡県北九州市八幡東区大字尾倉1481-1
https://www.sarakurayama-cablecar.co.jp/
11月24日 平尾台で出会う、地球の鼓動と秋の彩り
旅の締めくくりにふさわしい、北九州を代表する大自然「平尾台」を紹介します。
白い石灰岩が点在するカルスト台地は、まるで地球の鼓動を感じるような壮観な風景が広がります。
1.平尾台カルスト
自然とともに歩く癒しの時間
最終日は、北九州市街地から車で45分ほどの南部に位置する「平尾台」へ。平尾台は日本三大カルストのひとつで、北九州国定公園に指定されています。ここでは、白い石灰岩が点在する壮大な地形「羊群原(ようぐんばる)」を、ゆったりとトレッキング。奇岩や草原が織りなす雄大な風景を楽しめる「平尾台カルスト台地周遊コース」もあります。
野鳥観察や植物探索、ピクニックなどもおすすめで、秋はススキや紅葉が美しく、空と大地のコントラストが心に残る絶景です。
自然を感じながら、3日間の旅の思い出を静かに振り返る時間が過ごせます。

北九州パレット
https://kitakyushucity.guide/features/detail/8ff821ea-3710-42ba-97e4-33ed23ef9e8e
旅をもっと楽しむために
「KitaQ おもてなしキャンペーン2025」
対象イベントに参加すると、北九州市内313店舗・施設でお得な特典やサービスが受けられる「KitaQおもてなしキャンペーン2025」が開催されています。「北九州国際音楽祭」をはじめ「門司港レトロ浪漫灯彩」や「小倉イルミネーション」などが対象イベントになっています。期間は2025年12月25日まで。
KitaQ(キタキュー) おもてなしキャンペーン2025
https://sub1.stlocal.net/kitaq?lang=ja
また、12月7日まで北九州空港や北九州市役所1階ロビー、小倉駅北側のAIMビル、関門海峡ミュージアムなどでは、音楽祭のラッピングピアノが登場。街中が音楽に包まれる特別なシーズンを体験できます。
海の香り、歴史の彩り、そして音楽の響きが溶け合う北九州。
唐戸市場の活気、門司港のノスタルジー、小倉の文化、平尾台の自然——そのすべてが「響き合う旅」。
今年の秋は、北九州国際音楽祭とともに、心に残る3日間を過ごしてみませんか。
北九州最大級のローカルメディア「北九州ノコト」
https://kitaq.media/


