新たな日本語オペラの創造と普及に努めるオペラシアターこんにゃく座に、“歌役者”として長年にわたり在籍する岡原真弓。そのライブアルバム第2弾は、劇団の中心的存在であった林光のソングを集めたリサイタルを収録。“母のお腹の中で聴いていた”という〈たたかいの中に〉をはじめ、切っても切れない縁で結ばれた林のうたの数々を、自らの血肉と化し、ごく自然体でその世界観を引き出してゆく岡原。余すことなく収められた楽曲間のトークによって、それぞれの作品にのせられた想いが一層の立体感をもって浮かび上がってくる。
文:編集部
(ぶらあぼ2025年8月号より)
【information】
CD『うたはどこでおぼえた 岡原真弓リサイタル 私の好きな歌2 ―林光ソング―』
林光:流れる水と岩の歌、たたかいの中に、二人が別れるとき、マリー・アブラハムのバラード(寺嶋陸也編)、歌劇団遊行旅(萩京子編)/萩京子:わたしの好きな歌 他
岡原真弓(うた/アコーディオン)
五味貴秋(ピアノ) 橋爪恵一(クラリネット) 山田百子(ヴァイオリン)
収録:2024年11月、渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール(ライブ)
コジマ録音
ALM-7314,7315(2枚組) ¥3740(税込)



