鈴木秀美と高関健が齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞

 「齋藤秀雄メモリアル基金賞」は2002年にソニー音楽芸術振興会によって設立され、将来有望な若手チェリストと指揮者を顕彰するもので、第10回となる今年は鈴木秀美(チェロ)と高関健(指揮)が受賞した。11月2日には受賞式が行われ、2人に賞金500万円が贈られた。同賞の選考委員は、小澤征爾(指揮者)、堤剛(チェリスト)、諸石幸生(音楽評論家)、寺西基之(音楽評論家)、池田卓夫(音楽ジャーナリスト)。
 今回の贈賞理由として、鈴木秀美については「日本の古楽演奏のパイオニア的存在。またモダン・チェロでも活躍している。レパートリーもバッハの無伴奏組曲のようなソロ曲からアンサンブル作品まで幅広く、レコーディングや著作をふくめ内容の濃い活動を展開している」(堤のコメント)。一方の高関健については「2010年にカーネギー・ホールで行われたサイトウ・キネン・オーケストラとの『戦争レクイエム』で、私のアシスタントを務め、公演の成功に貢献してくれた。彼の音楽に対する真摯な姿勢と音楽家としての深い知性に大きな信頼を寄せている。今回の受賞を機に、さらに躍進することを信じている」(小澤のコメント)。
 受賞者の鈴木秀美は「古楽やモダンといった線引きをせずに、音楽会全体の進歩と発展に通ずるよう頑張っていきたいと思います」。高関健も「ソニーの大賀典雄さんのおかげで世に出してもらったと思っていてとても感謝しています。小澤先生やカラヤン先生のもとで勉強できたのも大賀さんがチャンスを作ってくださったからです。巨匠たちから学んだことをかみしめながら、多くの人に伝えていきたいと思います」と喜びを語った。

Sony Music Foundation HP