エドゥアルト・クンツ(ピアノ)

まさにセンセーショナル!なピアニズム

 最高のテクニックと表現力、音楽性によって、「ピアノ界の未来を担う逸材」と期待されるロシアの俊英エドゥアルト・クンツ。シベリア出身でモスクワ音楽院やイギリス王立ノーザン音大に学び、ジョルジュ・エネスコ国際をはじめ、13の名門コンクールを制したことでも話題だ。BBC交響楽団をはじめ、イギリスの主要オーケストラすべてと共演を果たし、昨シーズンにはベルリン・ドイツ響やロイヤル・ストックホルム・フィルにも客演、英音楽誌『BBC ミュージック・マガジン』では「明日の偉大なピアニスト10人」に選出された。
 今回のリサイタルでは、ラフマニノフ「楽興の時」全6曲を核に据え、スカルラッティのソナタからの5曲と、「12の性格的描写」の副題が付いたチャイコフスキー「四季」全曲を前後に配した。この独創的な選曲にも、クンツの芸術家としての骨太さと、真摯な人柄が映し出されている。「まさにセンセーショナル!」と絶賛される、クンツの瑞々しい演奏に直接触れられる機会がもうすぐやってくる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年1月号から)

2015.1/13(火)14:00 Hakuju Hall
2015.1/16(金)14:00 京都コンサートホール(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677 
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