昼夜異なるテーマで心と身体に癒やしの音楽を
人気ギタリスト村治佳織が登場して5月にスタートする、第一生命ホールの新たなコンサート・シリーズ「ごほうびクラシック」。
音楽は、こわばった心と身体をリフレッシュさせてくれる、なによりのご褒美。長引くコロナ禍の中、頑張りつづける自分や親しい人たちへの贈り物にしてほしいというのが「ごほうびクラシック」のコンセプトだ。誰もがリラックスできるよう、聴きなじみのある曲も交えた60分間のプログラム。用心のためにコンサートから少し足が遠のいていたという人のリスタートの機会としても最適だろう。
村治が出演するシリーズ第1弾は昼夜別プログラムの2回公演。それぞれに異なるテーマが掲げられている。穏やかにゆったり楽しめる曲で気分を整えて、夕方からもうひと頑張りできそうな昼の部の「ととのう」。親しみ深いメロディに浸って、心身ともにやさしく解放してもらえそうな夜の部の「ほぐれる」。
ビー・ジーズの「愛はきらめきの中に」や映画『ロミオとジュリエット』『禁じられた遊び』や武満徹編曲の「イエスタデイ」など、昨年末にリリースしたベスト・アルバム『ミュージック・ギフト・トゥ』の収録曲を軸に、ブローウェルやタレガのギター名曲から村治の自作までバラエティ豊かな選曲で、彼女のエレガントな音色で奏でる丁寧な歌が聴ける。
9月の第2弾は、ヴァイオリンの石田泰尚をフィーチャーしたリサイタルと弦楽四重奏の2本立て。私たちをわくわくさせるシリーズの始まりだ。
文:宮本明
(ぶらあぼ2022年4月号より)
「ととのう」 2022.5/4(水・祝)14:00
「ほぐれる」 5/4(水・祝)18:00
第一生命ホール
問:トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702
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