平井秀明(ガルバホール・プロデューサー)& 彌永耕一(ガルバホール・オーナー)

奇跡のような音楽空間へようこそ

左:平井秀明 右:彌永耕一 Photo: I.Sugimura/BRAVO

 西新宿の喧噪が嘘のようなオフィス街のオアシス「ガルバホール」は、アール・ヌーヴォー様式のデザインが目を惹く、74名収容可能な音楽サロンホール。運営会社は伝説のイタリア人テノール、ジャンニ・ライモンディにも師事した声楽家の彌永耕一が代表を務める「防音賃貸.com」で知られるガルバプランニング。先頃、指揮者で作曲家の平井秀明をホール・プロデューサーに迎えて話題を集めている。

彌永「この幻想的な空間を、音楽好きな人々が賑やかに集うサロンのような場所にしたくて、企画力に長けた影響力のある人材を求めていたところに、平井さんから声をかけていただいた」

 平井秀明は、祖父で20世紀日本を代表する作曲家の一人である平井康三郎(1910-2002)の名を冠した声楽コンクールを、父親でチェリストの平井丈一朗とともに創設するなど、多方面で活躍中。

平井「私自身も地元に近い場所で、地域活性化の拠点になり、またコロナ禍で演奏する機会を奪われた若いアーティストが活躍できるようなホールを探していたので、彌永さんとは会ってすぐに意気投合しました」

 ガウディ風の内装は中華料理店時代からの遺産。厨房跡を利用した広い楽屋などバックステージも充実。約60年前に製造されたヴィンテージの92鍵ベーゼンドルファー・ピアノ(フルコンサートグランド!)も当時のオーナーから譲り受けたものだ。

彌永「音響も元飲食店とは思えない素晴らしさで、すべてが奇跡としか言いようがない。11月にはこのピアノで近藤嘉宏さんが弦楽アンサンブルとベートーヴェンの『皇帝』を弾く『サロン de 協奏曲』シリーズの第1弾を行い、まるで19世紀の社交界の雰囲気を体験できる…と大好評をいただきました」

ガルバホール

 魅力的な公演は今後も目白押し。12月にはニューヨーク初演も決まっている平井作曲のオペラ《白狐》のプレビューも。同地在住のソプラノ田村麻子が出演する。

平井「セッタンジェリ首藤あつきさん書き下ろしの絵画が舞台美術のように並び、ここがオペラ・ハウスに!」

 1月にはソプラノの高橋薫子やバリトンの立花敏弘らを迎えてニューイヤー・コンサートを開催。ヴァレンタインにはウクライナの歌姫オクサーナ・ステパニュックと人気テノール秋川雅史の競演なども予定されている。

彌永「すり鉢状の立地で周囲の騒音から守られ、アプローチの噴水も素敵なので野外フェスなども開きたい」

平井「アーティストのサポートを重視したいという私自身のポリシーに基づき、オーディションによるホール登録アーティストの募集もスタートさせ、早速12月中旬に『冬の音楽祭』にてお披露目をしました。この制度を充実させて、定期公演を開催してアーティストを育てるホールになればと、夢はどんどん膨らみます」
取材・文:東端哲也
(ぶらあぼ2022年1月号より)

ガルバホール

ASAKO TAMURA A Holiday Special Concert
2021.12/29(水)18:30
ニューイヤー・ガラコンサート2022〜華麗なる新春の宴〜
2022.1/10(月・祝)14:00
ヴァレンタイン・コンサート2022〜愛と平和を歌う〜
2/14(月)14:00
ガルバホール
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