中井恒仁 & 武田美和子 ピアノデュオリサイタル “ピアノの芸術”vol.4

記念年の作曲家とスペインにまつわる佳品を集めて

 結成から約20年、夫婦ならではの阿吽の呼吸で、高い音楽性と演奏精度を両立し、国内外で高い評価を得ている「中井恒仁&武田美和子ピアノデュオ」。リサイタル・シリーズ「ピアノの芸術」第4弾では、没後100年のドビュッシーと生誕100年のバーンスタインを軸に、鮮烈なサウンドを紡ぎ上げる。
 共に東京藝大からミュンヘン音大大学院に学び、ザルツブルク・モーツァルテウム音大で研鑽を積んだ2人。1999年にアメリカで開催された「マレー・ドラノフ国際2台ピアノコンクール」で入賞し、アメリカでの3日連続リサイタルを開催、以後国内外で精力的に活動している。
 今回は、ドビュッシー「白と黒で」やバーンスタイン「シンフォニック・ダンス」と、まずは記念年を迎えた作曲家の佳品を披露。さらに、有名なラヴェル「スペイン狂詩曲」から、フランスで活躍したスペイン人作曲家インファンテの「アンダルシア舞曲」、アメリカのアンダーソンによる「カルメン・ファンタジー」など隠れた名品までを取り上げ、デュオの魅力を掘り下げる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年10月号より)

2018.11/8(木)19:00 東京文化会館(小)
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
http://www.proarte.jp/