姉妹デュオが演出する素敵なウィークエンド
2014年に始まり、今や人気シリーズとなった文京シビックホール「夜クラシック」。そのファーストシーズンからたびたび登場している仲道郁代が、Vol.17公演では、妹・仲道祐子とのピアノ・デュオでステージに立つ。
それぞれ桐朋学園で学んだのちドイツのミュンヘンに留学した二人。これまでにもデュオでの活動を行い、個性を輝かせつつ、さすが姉妹という息のあった演奏を聴かせてきた。モーツァルト「ピアノ・ソナタ第16番 K.545」のグリーグによる2台ピアノ版や、ホルスト「ジュピター」といった珠玉の作品で、2台ピアノが表現しうる豊かな音の世界を届ける。シリーズテーマ曲のドビュッシー「月の光」は2台ピアノ版と珍しい形で聴くことができそうなので、これも楽しみだ。
19時半と少し遅めの開演、トークも交え、リラックスした雰囲気で楽しむことができるこのコンサート。仲道家のリビングに招かれたような気分で、姉妹デュオのパワフルかつ華やかな音を堪能することができそう。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ2018年6月号より)
2018.7/20(金)19:30 文京シビックホール
問:シビックチケット03-5803-1111
http://bunkyocivichall.jp/