深貝理紗子(ピアノ)

フランスで育んだ洗練された感性

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 実力派の才媛の“いま”をつかまえたい。第9回東京音楽コンクールで第2位入賞を果たすなど、多くの登竜門で実績を重ね、現在はパリ・スコラ・カントルム音楽院で学ぶ、深貝理紗子。そんな深貝が一時帰国して、ドビュッシーとショパンの佳品を選りすぐったリサイタルを開く。
 東京都立芸術高等学校音楽科を経て、上野学園大学音楽学部と音楽専攻科を最優秀で卒業。ソリストとして、東京交響楽団などとの共演経験もあり、室内楽にも力を注ぐ。2015年に渡仏し、パリ・エコール・ノルマル音楽院で授業料全額免除奨学生として学び、ディプロムを取得。いまはパリにおいてさらなる研鑽を積んでいる。
 今回のリサイタルの前半では、「ピアノのために」や「前奏曲集第1巻」から「アナカプリの丘」「西風の見たもの」の2曲、「喜びの島」「映像第2集」と、ドビュッシーの名曲を。そして、後半ではショパン「ノクターン第17番」「3つのマズルカ」「幻想曲ヘ短調」「バラード第4番」を披露。パリで磨き上げた、鮮烈な感性がほとばしる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2017年7月号より)

2017.8/5(土)18:00 東京文化会館(小)
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