クラリネット界の貴公子のサウンドに酔う
時に甘く、時に饒舌に。クラリネットという楽器が持つ、多彩な魅力を表現し尽くす、変幻自在のプレイで、世界中の聴衆の心を捉える、ウィーン・フィル首席奏者のダニエル・オッテンザマー。クラリネット界を牽引する貴公子が、日経ミューズサロンに登場、選りすぐりの名曲を届けてくれる。
父エルンストは長く“ウィーン・フィル不動の首席”として活躍、弟アンドレアスもベルリン・フィル首席を務めるという、音楽の街ウィーンが育んだ、クラリネットの名家の出身。ダニエルは、2009年からウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場の首席を務める一方、ソリストとして、世界中の一流楽団や演奏家とも共演を重ねている。
今回のステージは、ピアノの村田千佳と共演。ベートーヴェン「モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》より『お手をどうぞ』による変奏曲」やロッシーニ「序奏、主題と変奏」、ストラヴィンスキー「3つの小品」、ドビュッシー「第1狂詩曲」など多彩な作品に、自作「アーティへのオマージュ」を添える。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年3月号から)
3/13(月)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com/