古楽のユニークな編成で楽しむ名曲の数々
2011年にオランダで開かれた第16回ファン・ワセナール国際古楽アンサンブルコンクールを制した実力派アンサンブル「デンハーグピアノ五重奏団」が、シューベルトの「ます」をはじめ、オリジナル楽器の響きを堪能できる名曲を集めた、魅力的なステージを開く。
欧州の一線アンサンブルなどで活躍中の小川加恵(フォルテピアノ)、バディアロヴァ・朋絵(ヴァイオリン)、朝吹園子(ヴィオラ)、山本徹(チェロ)、角谷朋紀(コントラバス)と、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に学んだ奏者を核に結成。この編成は世界的にも珍しく、実力も高く評価されて、世界の古楽祭からの招請も多い。
今回は、インスブルックの名工ヨハン・ゲオルク・グレーバーのフォルテピアノ(1820年頃)や18世紀ウィーンのコントラバス(レプリカ)をはじめ、独特の音色を持つオリジナル楽器を使用。「ます」の第4楽章をはじめ、この編成のための作品はもちろん、ベートーヴェンのソナタ「月光」第1楽章やショパンのノクターン(op.9-2)ほか、ピアノ作品も五重奏版で披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年2月号から)
リリア・ワンコイン・コンサート 2/8(水)19:00 川口リリアホール
問:リリア・チケットセンター048-254-9900
http://www.lilia.or.jp/
ウィークデーコンサートシリーズ 第45回 2/9(木)11:30 フィリアホール
問:フィリアホールチケットセンター045-982-9999
http://www.philiahall.com/