ハーバード・グリークラブ ニューイヤー・ツアー 2017

名門男声合唱団が紡ぐ心に響くハーモニー


 ハーバード・グリークラブが24年ぶりに来日する。1858年、米国最古の大学男声合唱団としてハーバード大学に創設された。レナード・バーンスタインやエリオット・カーター、はたまた第26代大統領セオドア・ルーズベルトも在籍した名門だ。日本の大学合唱団とはやや性格が異なり、大学サークルの枠を超えた幅広い活動を行なっている。アメリカの合唱団らしく、そのステージはプレゼンテーション巧みなエンターテインメント。といっても海外TVドラマ『glee』のような“歌って踊って”ではなく、ルネサンスから現代曲まで、レパートリーは基本的には正統派だ。かつてはミヨーやプーランク、武満徹らにも作品を委嘱している(武満の「芝生」は彼らのスタイルに合わなかったようで、結局日本の大学生が初演したのは有名な話)。東京公演の司会は日本で活躍するタレントのパックン(パトリック・ハーラン)。前回の来日時はメンバーとして同行していた卒業生だ。
文:宮本 明
(ぶらあぼ 2017年1月号から)

2017.1/10(火)19:00 いずみホール
1/16(月)19:00 紀尾井ホール
問:ハーバード・グリークラブ ジャパンツアーオフィス(SOZO)03-5454-2275