人気名作トップ2を1アワーに凝縮!
弦楽四重奏は崇高で近寄り難い…。そんなイメージをお持ちの方にこそ(むろん熱心なファンにも)お薦めなのが、 Hakuju Hall「ワンダフル one アワー」における「クァルテット・エクセルシオ」の公演だ。同四重奏団は、1994年桐朋学園大学在学中に結成されて以来、国内外のコンクールで数々の賞を受賞。最高峰のアンサンブルとして確固たる地位を築き、世に稀な常設の弦楽四重奏団として年間70もの公演を行っている。
今回お薦めする最大の理由は、ドヴォルザークの「アメリカ」、シューベルトの「死と乙女」という、同ジャンルの王道にして、親しみやすさにかけてはトップ2の名作を一挙に堪能できるプログラム。当公演は「休憩なし約1時間」がウリだが、これならレギュラー公演並みの充実感を、構えなく味わえる。緻密でいてどこか親密なエクセルシオの演奏が、愉悦を盛り上げるのは言うまでもなく、腕の療養中だった西野ゆか(ヴァイオリン)が、今年復帰したのも幸甚の至り。ここは皆こぞって弦楽四重奏を楽しもう!
文:柴田克彦
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年4月号から)
5/8(日)14:00 17:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
http://www.hakujuhall.jp