不動のメンバーで聴くクァルテットの真髄
イルジー・パノハ(第1ヴァイオリン)、パヴェル・ゼイファルト(第2ヴァイオリン)、ミロスラフ・セフノウトカ(ヴィオラ)、ヤロスラフ・クールハン(チェロ)という、プラハ音楽院に学んでいた4人によって結成され、45周年を迎えた現在まで、“不動のメンバー”で活動を続けているパノハ弦楽四重奏団。1975年にプラハの春国際弦楽四重奏コンクールで最高位入賞を果たして以降、弦楽器王国チェコを代表する名門クァルテットとして、世界中の檜舞台で名演を重ねてきた。
そんな超人集団が日経ミューズサロンに登場。『音楽で綴る45年の軌跡』と題して、モーツァルトの第17番「狩」、ドヴォルザークの第12番「アメリカ」、スメタナの第1番「わが生涯より」と弦楽四重奏の王道の名曲を届ける。彼らが紡ぐ響きは、単にアンサンブルの精緻さにとどまらず、音楽の感じ取り方や歌心まで共有し、実は心臓の鼓動まで一致しているのでは、とすら思わせるほどの深遠さ。クァルテットの真髄を堪能できること、お約束できよう。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年11月号から)
11/30(月)18:30 日経ホール
問:日経ミューズサロン事務局03-3943-7066
http://www.nikkei-hall.com