Michael Tilson Thomas 1944–2026
アメリカの指揮者、作曲家のマイケル・ティルソン・トーマスが、4月22日に亡くなった。享年81。2021年に悪性の脳腫瘍と診断され、手術を受けた後も指揮活動を継続していたが、25年に再発。同年4月にサンフランシスコ交響楽団と行った80歳記念公演を最後に引退していた。

1944年、ロサンゼルス生まれ。芸術一家に育ち、南カリフォルニア大学で指揮と作曲、ピアノを学ぶ。68年にタングルウッド音楽祭でクーセヴィツキー賞を受賞、翌年ボストン交響楽団の副指揮者に任命され頭角を現し、72年からは首席客演指揮者も務めた。その後、ロサンゼルス・フィルハーモニックの首席客演指揮者、ロンドン交響楽団の首席指揮者など欧米の主要楽団のポストを歴任。
1995年にはサンフランシスコ響の音楽監督に就任、2020年までの25年にわたり協働を重ねた(退任後は桂冠音楽監督に)。同楽団と収録したマーラーの交響曲は複数タイトルにわたりグラミー賞を受賞しており、これらの録音群で彼の名に親しんだクラシックファンも多いだろう。
教育活動にも力を入れており、1987年には若手音楽家の育成を目的としたニューワールド交響楽団をフロリダに創設。札幌で行われている国際教育音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)でも、90年の創設時に提唱者のレナード・バーンスタインとともに芸術監督に就任、以降2000年まで同職を務めた。また、ゲイであることを公表しており、長年のパートナーで、2014年に結婚したジョシュア・ロビソン氏は今年2月に亡くなったことが明かされていた。

