【CD】オペラ&シャンソン 澤滋と仲間たち

大ベテランのアルトと、彼女に師事したメゾソプラノの師弟コンビによる愛のアルバム。幕開けは〈ホフマンの舟歌〉(二重唱)とカルメンの〈ハバネラ〉(四十八願)だが、残りは日本語詞によるシャンソンの名曲が中心で、特に老舗シャンソニエの風格を身に纏ったような澤の“うたごえ”が味わい深い(コズマの〈ロマンス〉が仏語歌唱なのも小粋)。四十八願が歌うマルティーニ〈愛のよろこび〉とトマ〈君よ知るや南の国〉も見事で良いアクセント。ビゼーの歌劇《美しきパースの娘》の「セレナード」を基にしたNHK『みんなのうた』の名曲〈小さな木の実〉にも心掴まれる。 
文:東端哲也
(ぶらあぼ2026年5月号より)

【information】
CD『オペラ&シャンソン 澤滋と仲間たち』

オッフェンバック:ホフマンの舟歌/ビゼー:《カルメン》より〈ハバネラ〉、小さな木の実/マルティーニ:愛のよろこび/トマ:君よ知るや南の国/レジェー:暗い日曜日/モノー:愛の讃歌/ロータ:ジェルソミーナ/コズマ:ロマンス 他

澤滋(アルト)
四十八願舞子(メゾソプラノ)
杉本直登(ピアノ)

ナミ・レコード
WWCC-8047 ¥3300(税込)