岡本陸がアンタル・ドラティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞！

　10月14日〜19日、ハンガリーのブダペストで行われていた第4回アンタル・ドラティ国際指揮者コンクールで、日本の岡本陸とイタリアのマッツォッキ・ルイジが最高位（1位なし2位）を受賞した。岡本は現在、クラウス・マケラやタルモ・ペルトコスキらを指導した名伯楽、ヨルマ・パヌラのもとで研鑽を積んでいる。

　同コンクールは、ハンガリー出身の20世紀の偉大な指揮者アンタル・ドラティの名前を冠して、2014年に始まった。審査委員長は、イタリアの指揮者アントネッロ・アッレマンディが務めた。今回は、世界中から400名以上の指揮者が参加しての大会となった。

　ファイナルで岡本は、ハンガリー・ブダペスト交響楽団（MAV交響楽団）を相手にバルトークの管弦楽のための協奏曲などを指揮。今後、同オーケストラとの再共演をはじめ、リッチモンド交響楽団（アメリカ）、マルキジャーナ・フィルハーモニー管弦楽団（イタリア）などとの演奏会が予定されている。

　岡本は、1998年生まれの27歳。3歳よりヴァイオリンを始め、11歳よりスーパーキッズ・オーケストラに入団、以来佐渡裕の薫陶を受ける。東京音楽大学 音楽学部作曲指揮専攻に特別特待奨学生として入学し、2021年に卒業。

　2023年、プロイェシュティ・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会にて、ヨーロッパデビュー、国内においても全国各地のオーケストラと共演を重ねている。
　2024年、山田和樹がモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の日本ツアーのアシスタント指揮者に選出。ツアー千秋楽のアンコールでは、山田のサプライズで急遽、自身初というシュレーカーの作品を指揮した。

文：編集部
写真提供：Antal Doráti International Conducting Competition

Antal Dorati Conducting Competition
https://www.antaldoraticompetition.com
岡本陸 Official Website
https://www.riku-okamoto.com