日本音楽コンクール優勝のソプラノ・竹田舞音さんにインタビューしました

 昨年の日本音楽コンクール声楽部門で第1位に輝いたソプラノの竹田舞音(まいね)さんにインタビューしました。テーマは、9月にヨコスカ・ベイサイド・ポケットで開催されるリサイタルについて。コンクールでも共演したピアニストの左近允(さこんじゅう)茉莉子さんとともに、独・英・仏・日の歌詞をもつロマン派から近代の歌曲の系譜をたどります。

 取材は、ドイツ・カールスルーエに在住の竹田さんが一時帰国したタイミングで行われました。インタビュアーの長井進之介さんもかつて同地の大学に在籍していたことがあり、なんとお二人は同じ通りに面したアパートに住んでいたことが判明(!)。その後も、現地でのレッスン事情や学生生活など、“カールスルーエあるある”トークに花が咲き、終始リラックスした雰囲気に包まれていました。

 特に印象的だったのは、現地で師事するハンノ・ミュラー=ブラッハマン先生とともに子音「s」の発音の研究に約1年の歳月をかけて取り組んだというエピソード。先生からは、技術面だけでなく、心のあり方にも影響を受けたそうで、「自分を小さく見がちだった私を、先生が少しずつ解きほぐしてくれた」と、感謝の気持ちをにじませていました。

 日本音楽コンクールの優勝を機に、日本での演奏機会も一気に広がったという竹田さん。「こんなにたくさんリサイタルをさせていただけるのは、人生に一度あるかないか。だからこそ、一つひとつの舞台を大切に歌いたい」と、今だからこその率直な思いを語ってくれました。
 インタビューの詳細はぶらあぼ9月号(8/18発行)に掲載予定です。お楽しみに♪

文・写真:編集部

フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ シリーズ67
竹田舞音ソプラノ・リサイタル
2025.9/23(火・祝)15:00 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット


出演
竹田舞音(ソプラノ)
左近允茉莉子(ピアノ)

曲目
シューマン:海の妖精
マーラー:ラインの伝説、夏に小鳥はかわり、春の朝、思い出
グリーグ:世の中なんてそんなもの、秘密を守るナイチンゲール
ガーニー:緑の森の木の下で、眠り、春
ヴォルフ:おすまし娘、心変わりした娘
シューマン:私に語れなどと命じないで、悲しい響きで歌わないで
山田耕筰:かやの木山の、曼珠沙華
中田喜直:たあんきぽーんき、サルビア
シェーンベルク:四つの歌 op.2より
ラヴェル:5つのギリシャ民謡より

問:横須賀芸術劇場046-823-9999
https://www.yokosuka-arts.or.jp