
右:牛田智大 ©Ariga Terasawa
1901年創設のポーランドの名門、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団が、リニューアルオープンを迎える千葉県文化会館にやってくる。指揮は2022年ラ・マエストラ国際指揮者コンクール優勝の新鋭、アンナ・スウコフスカ – ミゴン。ソリストには進境著しい牛田智大を迎える。
プログラムはショパンのピアノ協奏曲第1番とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。22年からワルシャワで研鑽を積み、ショパンに向き合ってきた牛田のソロは大きな聴きものとなる。しかも、ワルシャワ国立フィルはショパン国際ピアノコンクールのファイナルで登場するオーケストラだ。今回はコンクール前月の来日とあって、まるでファイナルを先取りするかのような期待感がある。
ドヴォルザークの「新世界より」は、民族色豊かな親しみやすいメロディとドラマティックな楽想がぎっしりと詰まった名曲中の名曲。オーケストラを聴く醍醐味を味わえるだろう。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2025年7月号より)
千葉県文化振興財団設立40周年記念・千葉県文化会館リニューアルオープン記念
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 & 牛田智大
2025.9/6(土)14:00 千葉県文化会館
問:千葉県文化会館043-222-0201
https://www.cbs.or.jp/chiba/
※東京、岩手、静岡、愛知、大阪公演あり。

飯尾洋一 Yoichi Iio
音楽ジャーナリスト。著書に『クラシックBOOK この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!』新装版(三笠書房)、『クラシック音楽のトリセツ』(SB新書)、『マンガで教養 やさしいクラシック』監修(朝日新聞出版)他。音楽誌やプログラムノートに寄稿するほか、テレビ朝日「題名のない音楽会」音楽アドバイザーなど、放送の分野でも活動する。ブログ発信中 http://www.classicajapan.com/wn/

