エクソンモービル音楽賞は日本の音楽文化の発展・向上に大きく貢献した個人や団体をたたえることを目的として創設された。40回目を迎えた今年は、洋楽部門本賞が田中信昭(合唱指揮)に、同奨励賞が藤倉大(作曲)にそれぞれ副賞200万円とともに贈られた。田中信昭は芸大卒業後、1956年に東京混声合唱団を創立。以後、同団の指揮者として活躍するとともにオペラやオーケストラでの合唱指揮でも優れた手腕を発揮、また現代合唱作品の初演や普及などの功績が評価された。藤倉大は英国をホームグラウンドとして活躍している若手作曲家で、これまでにも武満徹作曲賞や国際ウィーン作曲賞、尾高賞などを受賞している。海外のオーケストラでも演奏される機会のある彼の作品は斬新で、ポジティヴな生命力を有することが評価された。
エクソンモービル・ジャパングループ