評論活動においても傑出した業績を遺した作曲家・柴田南雄を顕彰し、1996年にアリオン音楽財団により設立された「柴田南雄音楽評論賞」。2009年度の結果は、柴田南雄音楽評論賞の該当者はなく、「奨励賞」が、竹内直に贈られた。竹内が課題として執筆したのは、演奏会評「宮古島の神歌と古謡」と「101年目からの松平頼則・」(いずれも第25回〈東京の夏〉音楽祭2009公演)と、音楽時評「芸術音楽(クラシック)の未来」。竹内は1980年沖縄県出身。沖縄県立芸術大学音楽学専攻卒業後、現在は、京都市立芸術大学大学院音楽研究科博士課程に在籍中。専門は洋楽創作史を中心とする日本近代洋楽史および日本の作曲家の研究。なお〈柴田南雄音楽評論賞〉2010年公募については、アリオン音楽財団(03-5465-0755)まで