ファブリス・ミリシェー(トロンボーン)

滑らかな技巧、豊かな表情、余裕のパワー…全てが桁違い!

 ミュンヘン国際コンクールで史上初となるトロンボーンでの優勝を飾った天才! 1位を容易に出さない同コンクールにおける金管部門の優勝者は、トランペットのアンドレやホルンのバボラークなど少数の名手しかいない。ゆえにこれだけでも彼を聴いてみたくなる。1985年生まれのファブリス・ミリシェーは、リヨン音楽院でベッケ等に学び、2005年ブダペスト、06年トゥールーズの各トロンボーン・コンクールで優勝。07年のミュンヘンで快挙を達成した。その後は、世界各地でリサイタルや協奏曲の演奏を行い、四重奏団「カルトボーン」も結成。ザールブリュッケンのオケの首席ソロ奏者や大学教授も務めている。昨年1月にはトランペットのM.ブランコとのジョイント公演で日本のファンを驚嘆させたが、この夏、単独で来日して多彩な演目を披露。東京ではオルガンと共演し、サックバットも演奏する。彼の演奏は音やフレーズの繋がりが信じ難いほどスムーズな上に表現力が並でない。実はチェロもプロ級の腕前というミリシェー。要注目&必聴だ!
文:柴田克彦
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年7月号から)

6/28(土)14:00 日本基督教団広島流川教会
6/29(日)15:00 上越文化会館(中)
7/1(火)19:00 日本福音ルーテル東京教会
7/2(水)18:45 宗次ホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677 
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