リトアニアの俊英、日本デビュー
今、世界の主要ホールに次々と登場し、そのたびに絶賛されているという俊英ピアニスト、カスパラス・ウィンスカス。いよいよ日本でもその実演を聴く機会が訪れる。リトアニア国立音楽・演劇アカデミー、ワルシャワのショパン音楽院、ニューヨークのジュリアード音楽院で研鑽を積み、2008年のカーネギーホールデビューが特に高い評価を得て一躍注目を集めるようになった。すでに祖国リトアニアでマスタークラスを行うなど教育分野に大きく貢献もしている。
今回東京、大阪、愛知で演奏するプログラムは、ブラームスの「4つのバラード」、ショパンの練習曲op.25、ドビュッシーの小品、そしてラフマニノフのソナタ第2番。多方面にわたる表現力が試される曲目だ。抜群のテクニック、豊かな音量、そして、鮮やかできっぱりとしたタッチを持つ彼であれば、これらを見事に弾き分けることだろう。特にラフマニノフには期待。実力が惜しみなく披露される日本デビュー公演となりそうだ。
文:高坂はる香
(ぶらあぼ2014年6月号から)
★6月20日(金)・トッパンホール Lコード:34101
22日(日)・大阪/ザ・フェニックスホール Lコード:57377
24日(火)・名古屋/電気文化会館ザ・コンサートホール
Lコード:47282
問:プロアルテムジケ03-3943-6677