ラトヴィア共和国生まれ。ロシアで学び、のちにイスラエルに移住。以後、ロンドン、パリ、ベルリン、ウィーン、ニューヨーク、東京をはじめ世界の主要コンサートホールで演奏活動を展開、熱狂的な支持を受け続けている。
マイスキーは、自らを「世界人」と位置づける。「イタリア製のチェロにオーストリアとドイツ製の弦を張り、フランスとドイツの弓で弾いています。娘はフランスで生まれ、長男はベルギーで、次男はイタリアで、末っ子はスイスで生まれました。私は日本の車を運転し、スイスの時計をはめて、インドのネックレスをしています。そして人々がクラシック音楽を評価し、楽しんでくれるところではどこでも、そこで家にいるようにくつろぐことができます。」
ドイツ・グラモフォンの専属アーティストとして、この25年の間にマイスキーは30を超える録音をリリース。そこでの共演もウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめロンドン響、イスラエル・フィル、パリ管、オルフェウス室内管、ヨーロッパ室内管など多岐に渡る。
彼の輝かしいキャリアの中でもハイライトの一つは、2000年の活動である。バッハ・プログラムで実に100以上の演奏会を世界で展開、さらにバッハへの深い尊敬は、無伴奏組曲の3度目のレコーディングという形に結実している。
マイスキーの録音は世界各地で高い評価を得ており、これまでに日本のレコード・アカデミー賞を5回、エコー・ドイツ・シャルプラッテン賞を3回、パリのディスク・グランプリ賞、ディアパソン・ドール賞の各賞を受賞、グラミー賞にもノミネートされている。
世界を代表するチェリスト、また数々の主要国際音楽祭の常連でもあるマイスキーは、これまでにバーンスタイン、デュトワ、ジュリーニ、マゼール、メータ、ムーティ、レヴァイン、アシュケナージ、シノーポリ、バレンボイムといった名指揮者たち、さらにアルゲリッチ、ルプー、フレイレ、キーシン、ランラン、P.ゼルキン、クレーメル、バシュメット、レーピン、ヴェンゲーロフ、ジョシュア・ベル、ラクリン、ジャニーヌ・ヤンセンほか世界のトップ・アーティストらと共演している。
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