力強く抒情的な演奏で定評のある現代ロシアを代表するチェリスト、そしてロストロポーヴィチの真の後継者とも謳わるアレクサンドル・クニャーゼフは、6歳よりアレクサンドル・フェドルチェンコにチェロを師事、1986年モスクワ音楽院を卒業。1990年チャイコフスキー国際音楽コンクール第2位。
これまでスヴェトラーノフ、テミルカーノフ、ロストロポーヴィチ、フェドセーエフ、ヴェデルニコフ、M.ショスタコーヴィチ、バシュメット、プレトニェフ、デュトワ、N.ヤルヴィ、P.ヤルヴィ、マズア、ドゥネーヴ、カサドシュ、ロシア国立響、サンクトペテルブルク・フィル、チャイコフスキー響、ウィーン響、ロイヤル・フィル、バイエルン放送響、フランス国立管、トゥールーズ・キャピトール管、エーテボリ響、ハーグ・レジデンティ管、モンテカルロ・フィル、プラハ・フィル、NHK響等にソリストとして招かれている。室内楽にも情熱を注ぎ、キーシン、レーピン、ルガンスキー、ベレゾフスキー、レオンスカヤ等と共演。ロシア各地はもちろん、コンセルトヘボウ(アムステルダム)、ウィグモアホール(ロンドン)、リンカーンセンター(ニューヨーク)、パレ・デ・ボ・ザール(ブリュッセル)、ムジークフェライン(ウィーン)、サル・プレイエル(パリ)、サントリーホール等でも演奏している。また、ザルツブルク、タングルウッド、ルガーノのアルゲリッチ・フェスティバル、モスクワの「12月の夜」、ラ・フォル・ジュルネをはじめ数々の音楽祭からも招かれている。
バッハの二度の無伴奏チェロ組曲全曲、スヴェトラーノフ指揮ロシア国立響とのブロッホ「シェロモ」、フェドセーエフ指揮チャイコフスキー響とのドヴォルザーク、チャイコフスキー・アルバム、ルガンスキーとのショパンとラフマニノフのチェロ・ソナタ、コロベイニコフとのブラームスのチェロ・ソナタ集、ベレゾフスキー、マフチンとのショスタコーヴィチとラフマニノフのトリオをはじめ数々のCDもグラモフォン、ディアパソン・ドール、エコー等の賞を受賞するなど絶賛されている。
また、オルガンをガリーナ・コズロワに師事、ヨーロッパ各地のカテドラル、コンサートホールでのリサイタル、「ゴルトベルク変奏曲」をはじめ数々のバッハ作品のレコーディングも絶賛されている。