Tag Archive for ピーター・ウィスペルウェイ

西巻正史(トッパンホール プログラミング・ディレクター)

“弦のトッパン”ならではの、意義深い受賞記念コンサート  トッパンホールは2016年に、その活動が評価されてサントリー音楽賞を受賞した。それから3年を経た今年4月、満を持して受賞記念コンサートを行う。この栄誉ある賞を“ホール”が受賞したのは初めてのこと。主催公演全般を企画する西巻正史も「寝耳に水」だったという。 「実力…

ハンヌ・リントゥ(指揮) 東京都交響楽団 日本管弦楽の名曲とその源流⑳ (最終回)

フィナーレは一柳慧の「第九」  都響が定期演奏会に組み込んでいる現代音楽シリーズ『日本管弦楽の名曲とその源流』は別宮貞雄のプロデュースで始まり、途中、一柳慧にバトンを受け継ぎ、本公演で20回を数える。プログラミングには意外性を感じることも多く、なかなか視点がユニークだった。今回が最終回とのことで、ちょっと寂しい。  指…

ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)×パオロ・ジャコメッティ(ピアノ)

名手ならではの歌心  当代最高のチェリストの一人、ピーター・ウィスペルウェイ。2008年以来、彼が“弦の名門”トッパンホールで演奏するのはこれで4回目だというから、その親密ぶりに改めて驚かされる。過去3回は、以前は日本であまり知られていなかった彼の得意分野=現代音楽が中心だったが、今回は違う。本人たっての希望で、「自分…

ピーター・ウィスペルウェイ(チェロ)

今生まれ出ずるベートーヴェン  ウィスペルウェイのコンサートは、いつも刺激的だ。それは“今この瞬間に音楽が生まれ出る”感覚に充ちているからである。彼はプロフィールの通り「古楽器と現代楽器を最高水準で弾き分ける現代最高のチェリスト」「最もカリスマ性のあるソリスト」の一人であり、なめらかなテクニック、圧迫感のない軽やかな奏…