“真の音楽の歓び”を知る
ワールド・ドクターズ・オーケストラ(WDO)は、世界40ヵ国以上で活躍する医師らにより、2007年にドイツ・ベルリンで創設。これまで、100人を超えるメンバーが世界各地に集まって12回のコンサートを開催し、「国籍や政治・経済的理由から、医療を受ける上で差別があってはならない」との理念のもと、収益を国際支援団体などに寄付してきた。福島と東京で開く今回のステージは、東日本大震災の復興支援コンサート。WDOの提唱者で音楽監督のシュテファン・ヴィリッチの指揮により、ベートーヴェンの交響曲第7番と、川久保賜紀(ヴァイオリン)と向山佳絵子(チェロ)をソロに迎えて、ブラームスの二重協奏曲を披露。さらに、テレビ番組の劇伴作品でも知られる和田薫の弦楽オーケストラのための作品「響画」、復興応援ソングの「花は咲く」が添えられる。また、東京公演では、日野原重明・聖路加国際病院理事長によるオープニング・スピーチも。真の音楽の歓びとは?その答えを知るステージになるだろう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年3月号から)
★3月21日(金・祝)・いわき芸術文化交流館アリオス(入場無料)
問:いわき事務局090-6225-9833
23日(日)・東京芸術劇場
問:東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296
http://wdojapan.com