聴き手にも演奏家にも新鮮な体験
ギタリストの朴葵姫とヴァイオリニストの奥村愛。幅広いファンに愛されている2人であり、すでに何度も共演しているのではないか…と思いきや、意外や意外。なんと東京では2016年2月が初共演なのだとか。文京シビックホールの人気シリーズとなった「夜クラシック」で実現する2人のコンサートは、ファンにとっても当人たちにとっても新鮮な体験となりそうだ。
さまざまな音楽家や楽器と共演してきた奥村愛だが、ギタリストとの共演はまだまだ少なく、それゆえに“ギターの作曲家”と言えるマウロ・ジュリアーニ(イタリアで生まれ、ベートーヴェン時代のウィーンで活躍した音楽家)の「グランド・ソナタ」は、ぜひここで聴いておきたい作品。一方の朴はこの時期にスペイン留学中であるため(コンサートで一時帰国予定)、名曲「アルハンブラの思い出」やピアソラの作品などに輝きが増すはず。この貴重な共演、2人のファンなら聴き逃す手はない。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年12月号から)
2016.2/26(金)19:30 文京シビックホール
問:シビックチケット03-5803-1111
http://bunkyocivichall.jp