アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)

名門から生まれた俊英が奏でるふくよかな響き

©Anatol Kotte
©Anatol Kotte
 名門といえばこれほどの名門もないだろう。父親はウィーン・フィルの首席クラリネット奏者エルンスト・オッテンザマー。兄ダニエルも同じくウィーン・フィルの首席クラリネット奏者。そして、弟アンドレアスはベルリン・フィルの首席クラリネット奏者。世界の二大オーケストラの首席奏者のポジションを一家で三席も占めているのだから、まったく驚くべきことというほかない。
 そのオッテンザマー家の俊英、アンドレアス・オッテンザマーがこの2月、トッパンホールの舞台に立つ。今回披露するのは、ブラームスのクラリネット・ソナタ第1番などロマン派の名作を軸にしながらも、アルゼンチン・タンゴや、ハンガリーの民族色豊かな作品などをとりそろえた多彩なプログラム。豊かなウィーンの伝統と若者の清新な感性が組合わさって、この楽器の魅力を様々な角度から伝えてくれそう。なによりあのふくよかな響きにたっぷりと浸れるのだから、至福のひとときだ。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年12月号から)

2015.2/26(木)19:00 トッパンホール
問:トッパンホールチケットセンター03-5840-2222 
http://www.toppanhall.com