工藤重典を指揮に迎えフルーティストが3年ぶりに集結
参加資格はただひとつ、「フルートを愛していること」だけだ。プロ・アマチュアを問わずフルート奏者が一堂に会し、音楽を奏でる喜びを分かち合う「日本フルートフェスティヴァル in 東京」。第43回は、日本を代表する名手・工藤重典を指揮に迎えて、共に美しきハーモニーを紡ぐ。
1979年にスタートし、毎年1月に開催されている同フェスティヴァル。今年のステージは、アマチュアとジュニア、音大生、プロ、それぞれで組織されたフルートオーケストラでの演奏が軸に。演奏の第一線で国際的に活躍する一方、若い奏者たちの指導にも力を注ぐ工藤の登場で、会場もいっそうの盛り上がりを見せるはずだ。
まずは、アマチュアがグリーグ「ホルベルク組曲」、続いてジュニアがケーラー「花のワルツ」ほかを披露。そして、今回の“特別企画”となる、音大生によるフルートオーケストラは、「グランパルティータ」から第3・7楽章など、モーツァルトの佳品を特集。最後は、プロ奏者たちが、没後130年を迎えるチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」で掉尾を飾る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2023年1月号より)
2023.1/8(日)14:00 武蔵野音楽大学 ベートーヴェンホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
https://www.proarte.jp