円熟の歌声で味わう〈サマータイム〉
もはや真夏の風物詩…今年も小林桂による魅惑のステージが7月の日経ホールに登場。1999年にアルバム『ソー・ナイス』でメジャー・デビューを果たし「日本が誇る20歳の天才ヴォーカリスト」と賞賛を集めて今や円熟の40代真っ盛り。新人時代から“スタンダード・ナンバーの伝道師”の名をほしいままにしてきた彼が、田窪寛之(ピアノ)、池尻洋史(ベース)、則武諒(ドラムス)、吉本章紘(サックス)ら同世代の凄腕ミュージシャンたちとの親密なクインテットで、ジャズやボサ・ノヴァの名曲たちを華麗に披露する。
プログラムはこの季節の定番ともいえる、ガーシュウィン〈サマータイム〉(歌劇《ポーギーとベス》より)に始まり、〈ウェイヴ〉〈コルコヴァード〉〈ジンジ〉〈ソ・ダンソ・サンバ〉など、巨匠アントニオ・カルロス・ジョビンのナンバーが目白押し。原曲の美しさを活かす解釈と絶品スキャットで繰り広げるインプロヴィゼーションはクラシックのファンも必聴!
文:東端哲也
(ぶらあぼ2022年7月号より)
2022.7/8(金)14:00 18:30 日経ホール
問:日経公演事務局03-5227-4227
https://stage.exhn.jp