名古屋ダブルリードアンサンブル スペシャルコンサート2020〈東京公演〉

オーボエやバスーンを知り尽くした奏者たちが示す新境地


 ロマンティックに心をとろけさせたかと思えば、時に切なさで胸を締め付け、時にコミカルさで笑顔を誘う。
 そんなオーボエ・バスーン(ファゴット)属の多層的な魅力を堪能させてくれるのが、中部地方で活躍する名手9人で構成された「名古屋ダブルリードアンサンブル」。「新たなる境地へ」と銘打ち、2つの委嘱作品の世界初演を交えた、意欲的なラインナップに挑む。
 同アンサンブルは、元名古屋フィル首席オーボエ奏者、山本直人が主宰し、2002年に結成。以来、オーボエからコントラバスーンまで、様々な楽器を駆使し、同属楽器ならではの、調和とバランスの取れたサウンドを披露し続けている。

 今回は、大澤徹訓「9本のダブルリード楽器のためのバガテル集」と山内雅弘「ダブルリードアンサンブルのための三章」、気鋭の作曲家による新作の世界初演が軸に。そして、「アンケートでリクエストが多かった」というアルフレッド・リード「アルメニアン・ダンス パート2」や、ホルスト「吹奏楽のための第2組曲」を披露する。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2020年2月号より)


*新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、3月の公演は延期となりました。(2/28主催者発表)
詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。

2020.3/5(木)19:00 王子ホール
問:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831 
http://www.pacific-concert.co.jp

他公演
2/20(木) 電気文化会館 ザ・コンサートホール(クラシック名古屋052-678-5310)
3/8(日) ザ・フェニックスホール(大阪アーティスト協会06-6135-0503)