年始めは“原点”の「四季」でスタート!
半世紀以上にわたり、わが国のバロック音楽演奏をリードし続ける精鋭集団「東京ヴィヴァルディ合奏団」にとって、「四季」は“原点”と言えよう。そんな特別な作品を第一線のソリストを迎え、年初の一番に全4曲を愉しむ恒例のステージ〈新春は「四季」を聴きたい〉が、2017年で第30回に。わが国を代表する名手・堀正文が登場し、節目を祝う。
ドイツでの活躍を経て、N響コンサートマスターとして35年にわたり楽団を牽引、今も名誉コンサートマスターの任にある堀。今回は、その素晴らしい音色を交えてのヴィヴァルディ「四季」全曲に加えて、フィンジ「ロマンス」や、ニールセン編曲によるバッハ「シャコンヌ」など、弦楽合奏の瑞々しい調べを披露する。
そして、魅力あふれる同団の「四季」全曲が、もうひとつ聴ける。こちらは、14年にロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第2位となった俊英・青木尚佳をソリストに据えての全曲。グリーグ「ホルベアの時代より」やジョン・ラターの組曲など、やはり弦楽の名品を添える。
文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年1月号から)
第30回記念 〈新春は「四季」を聴きたい〉
2017.1/14(土)14:00 紀尾井ホール
問:東京ヴィヴァルディ合奏団03-6277-8450
きたもとニューイヤーコンサート 2017 ヴィヴァルディ「四季」全曲演奏会
2017.1/28(土)14:00 北本市文化センター
問:北本市文化センター048-591-7321
http://www.vivaldi.jp/