あの感動が再び! エリック・ルーら6名のピアニストが登場
第19回ショパン国際ピアノ・コンクール2025 入賞者ガラ・コンサート記者会見

左より:アルトゥル・シュクレネル、エリック・ルー、ケヴィン・チェン、ワン・ズートン、桑原志織、ピォトル・アレクセヴィチ、ヴィンセント・オン

 1月21日、第19回ショパン国際ピアノ・コンクール2025 入賞者ガラ・コンサートの記者会見が駐日ポーランド共和国大使館で行われ、優勝したエリック・ルーをはじめ6名のピアニストらが登壇した。公演は、1月22日の熊本を皮切りに、2月3日の韓国・ソウルまで9公演、18,000人の動員を見込んでいる。チケットは全公演完売している。
 ツアーにはファイナルの協奏曲でコンテスタントたちと共演したワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団も来日し、さながらショパンコンクールを生で追体験できるようなプログラムが組まれている。

 質疑応答では記者から、「ショパンで最も好きな作品」や「日本のピアノに対する印象」、また「次回出場者へのアドバイスは?」といった質問が寄せられた。登壇者らは時折顔を見合わせて微笑みながら応じ、終始和やかな雰囲気のうちに会見は進んだ。

エリック・ルー(左端)

エリック・ルー(アメリカ)第1位
「ショパンで最も好きな作品」について:
 これは本当に難しい質問です。でも今のところ、おそらく『幻想ポローネーズ』と答えるでしょう。これは彼が人生で最後に書いた主要な作品で、私にはこれが彼の人生の集大成のように思えます。特に最後のコーダは、演奏する時も、素晴らしい演奏を聴く時も、非常に感情的になってしまいます。この曲からは生と死が感じられ、本当に心に響くのです。

ケヴィン・チェン(左から2番目)

ケヴィン・チェン(カナダ)第2位
「ショパンで最も好きな作品」について:
 この難しい質問を簡潔に答えるなら、うーん…おそらくノクターンop.48-1でしょうか。この曲は、私の心の中で特別な存在です。というのも、とても懐かしさを感じさせてくれる曲だからです。ショパンの音楽に初めて触れた頃、ルービンシュタインの演奏で知った最初の曲の一つでもあり、その時の思いが今も強く残っています。

ワン・ズートン(左)

ワン・ズートン(中国)第3位
「ショパンで最も好きな作品」について:
 今は第2番のソナタです。理由は単純で、明日の夜演奏するからです(笑)演奏する曲は好きにならざるを得ないから今日と明日は、それが私のお気に入りの曲になります(笑)
 アドバイスは…「無視しろ」ということですね(笑)
もうとにかくいろんなアドバイスをいただくんですけども、気が散っちゃうので、とにかく自分の心の声を聞いて、自分らしくやる。それだけです。

桑原志織(中央)

桑原志織(日本)第4位
 ショパンコンクールというのは、私にとっても一つの大きな転機として様々なことが変化いたしましたし、本日のこのような記者会見の場でお話しさせていただくということも、以前は思いもよらなかったことですので、本当にいろいろな機会をいただけていることに心から感謝しています。
「ショパンで最も好きな作品」について:
皆さんおっしゃるように難しい質問ですけれども、今のところ一番シンパシーを持って演奏できるのはバラードの第4番かなと思います。今の私がもっとも作品に没入して身を預けられる作品かなと感じております。

ピォトル・アレクセヴィチ(左)

ピォトル・アレクセヴィチ(ポーランド)第5位
日本のピアノについて:
 Shigeru Kawaiはとにかく温かくて多彩な色彩、音色を誇っているというのが第一印象で、一音弾いた途端に、自分に直接語りかけてくれるような気がしたんです。柔らかく温かい色彩感というのは、ショパンがとても大切にしていたことで、その魅力を表現するのにもっとも適したピアノではないかと思います。

ヴィンセント・オン

ヴィンセント・オン(マレーシア)第5位
日本のピアノについて:
 まず最初に申し上げたいのは、ピアノ選びに関して私はかなり初心者だということです。というのも、ピアノを選ぶ機会がごく最近までなく、会場にある楽器を弾くしかなかったのです。また日本のピアノのどこが優れているかを語れるような専門家ではありませんが、Shigeru Kawaiは何か特別なものがあり私の心に響きました。ショパンにもぴったりだと思いましたし、結果にも満足しています。今は、どんなピアノでも前向きに弾いてみたいと考えています。

写真・取材・文:編集部

ショパン国際ピアノコンクール 2025 入賞者ガラ・コンサート 【全公演完売】
2026.1/22(木)18:30 熊本県立劇場 コンサートホール(096-363-2233)
1/23(金)19:00 福岡シンフォニーホール(092-725-9112)
1/24(土)14:00 大阪/ザ・シンフォニーホール(ABCチケットインフォメーション06-6453-6000)
1/25(日)14:00 京都コンサートホール(ABCチケットインフォメーション06-6453-6000)
1/27(火)、1/28(水)各日18:00 東京芸術劇場 コンサートホール(ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212)
1/29(木)18:00 ミューザ川崎シンフォニーホール(神奈川芸術協会045-453-5080)
1/31(土)13:30 愛知県芸術劇場 コンサートホール(中京テレビクリエイション052-588-4477)

問:ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212
https://www.japanarts.co.jp
※公演の詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。