実力派キャストが揃う期待の舞台
大阪府堺市にバレエ文化を根付かせようと、地域に密着して活動を続けている野間バレエ団。今回の定期公演は『ロミオとジュリエット』と『パキータ』の2本立て。『ロミオとジュリエット』は総監督である野間康子の演出・振付版だ。ジュリエットを演じるのは同団のプリンシパル、野間景。華奢で可憐な雰囲気がジュリエットにぴったり。ベテランならではの奥行きのある踊りで魅せてくれるだろう。ロミオはダイナミックで情熱的な踊りが魅力の佐々木大。ティボルトには演技力に定評のある、新国立劇場バレエ団オノラブルダンサーの山本隆之。マキューシオには碓氷悠太(元新国立劇場バレエ団)と豪華な顔ぶれ。碓氷は王子役が似合うノーブル・ダンサーだが、切れ味鋭い踊りも魅力。『パキータ』でも将校リュシアンを踊る。『パキータ』は野間景の再振付版で、タイトルロールは同団の若手、荒瀬結記子が務める。毎回好評を博している同団の公演だけに期待が高まる。
文:石村紀子
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年10月号から)
10/4(土)17:00 ソフィア・堺ホール
問:野間バレエ団072-255-7880
http://www.noma-ballet.com