
フレッシュなアーティストたちと伝統あるオーケストラの出会いがテーマのコンサート「堀内優里 スペシャルコンサート with 新日本フィルハーモニー交響楽団」が開催される。ヴァイオリンの堀内優里は桐朋学園大学、大学院修士課程を修了。数々のコンクールで優れた成績を残し、テレビ朝日『題名のない音楽会』の中の〈葉加瀬太郎の「題名プロ塾」〉で脚光を浴びた。2024年に浜離宮朝日ホールでデビュー・リサイタルを開き、現在は渡米して、インディアナ大学でジェームズ・エーネスらに学ぶ注目の存在だ。
このコンサートは彼女の弾くメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調」をメインとしつつ、指揮に2025年のドラティ国際指揮者コンクールで最高位を獲得した岡本陸、チェロには新日本フィル首席チェロ奏者として活動する佐山裕樹、ピアノに桐朋学園大学音楽学部1年に特待生として在籍している片岡琴佑(ことすけ)という新鋭を迎える。クラシックと並行してジャズも学んでいる堀内。ジャズ的要素のあるカプースチン「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲」やシェーンフィールドのピアノ三重奏曲「カフェ・ミュージック」がプログラミングされたのも興味深いところだ。
オーケストラの公演としては珍しい第一生命ホールでの開催であることも見逃せない。全767席のホールで、奏者の様々な表情や演奏を間近で体験することもできる、特別な一夜となるだろう。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2026年5月号より)
堀内優里 スペシャルコンサート with 新日本フィルハーモニー交響楽団
2026.7/7(火)19:00 第一生命ホール
問:新日本フィルチケットボックス03-5610-3815
https://www.njp.or.jp

片桐卓也 Takuya Katagiri
1956年8月、福島県生まれ。早稲田大学在学中からフリーランスとして仕事を始め、映画、旅、自動車などの雑誌に関わる。1990年ごろから本格的にクラシック音楽関係の取材を始め、音楽雑誌に寄稿している。他に、コンサートの曲目解説、録音のライナーノーツの執筆なども多数。余裕があれば、バロック期のオペラを聴きにヨーロッパへ出かけている。趣味は都会の廃墟探訪。

