
アフィニス アンサンブル セレクションは、アフィニス文化財団が日本の音楽文化の発展向上を願い、国内のプロオーケストラ楽団員の室内楽への取り組みを応援・紹介するコンサートだ。室内楽はアンサンブルの基本であるだけに、オーケストラで活動する演奏家にとってもその意義は大きい。
前半は、向山佳絵子が今回のために結成したチェロ・クァルテット。N響首席チェロ奏者を務めたことでも知られる向山は、現在アフィニス文化財団の研鑽助成委員の任にある。都響首席チェロ奏者の伊東裕、同じく都響の森山涼介、N響の市寛也という、実力ある4人の共演と競演が聴きものだ。
後半は、関西フィルハーモニー管弦楽団の木管楽器4人とホルン1人で構成される関西フィル木管五重奏団が登場。梅本貴子(クラリネット)、陶山咲希(ファゴット)ら同じ楽団に所属して気心の知れた演奏家(うちトップ奏者が4人)による、練り上げられたアンサンブルで楽しませてくれることだろう。
文:山崎浩太郎
(ぶらあぼ2026年2月号より)
アフィニス アンサンブル セレクション 2025
― 関西フィル木管五重奏団 & チェロ・クァルテット〜向山佳絵子を迎えて ―
2026.3/28(土)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)
問:アフィニス文化財団03-5797-7135
https://www.affinis.or.jp

山崎浩太郎 Kotaro Yamazaki
1963年東京生まれ。演奏家の活動と録音をその生涯や同時代の社会状況において捉えなおし、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。著書は『演奏史譚1954/55』『クラシック・ヒストリカル108』(以上アルファベータ)、片山杜秀さんとの『平成音楽史』(アルテスパブリッシング)ほか。
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