【SACD】ベートーヴェン:交響曲第1番&第2番/尾高忠明&大阪フィル

 2018年に大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督に就任した尾高忠明が、同楽団と7年ぶり2度目のベートーヴェン交響曲ツィクルスに臨んでいる。テーマは「原点にして頂点」。交響曲第1番・第2番を演奏した初回、2025年9月のライブ録音が本作である。 弦楽器の晴朗な流れと管楽器の明快な輪郭を引き出し、若きベートーヴェンの所産をエネルギッシュかつ品格ある演奏で聴かせる。第1番の推進力と歓喜に満ちた音楽作り、第2番の主題の掛け合いが聴かせる生命力には、自由な息遣いと緊密な統率が心地よく同居し、尾高=大阪フィルのベートーヴェン像の確かさを実感させる。
文:飯田有抄
(ぶらあぼ2026年1月号より)

【information】
SACD『ベートーヴェン:交響曲第1番&第2番/尾高忠明&大阪フィル』

ベートーヴェン:交響曲第1番、同第2番

尾高忠明(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

収録:2025年9月、大阪/ザ・シンフォニーホール(ライブ)
オクタヴィア・レコード
OVCL-00901 ¥3850(税込)


飯田有抄 Arisa Iida(クラシック音楽ファシリテーター)

音楽専門誌、書籍、楽譜、CD、コンサートプログラム、ウェブマガジン等に執筆、市民講座講師、音楽イベントの司会等に従事する。著書に「ブルクミュラー25の不思議〜なぜこんなにも愛されるのか」「クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら」(音楽之友社)等がある。公益財団法人福田靖子賞基金理事。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Macquarie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。