ベルリンでヴァイオリンを学び、その後ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイ、ザルツブルクでシャンドール・ヴェーグに師事。これまでに、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、旧ハンブルク北ドイツ放送交響楽団(NDR)、ベルリン・ドイツ交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ローマ・サンタ・チェチーリア国立管弦楽団、ボルティモア交響楽団等のオーケストラと、マリス・ヤンソンス、キリル・ペトレンコ、ウラディーミル・ユロフスキ、ドミトリー・キタエンコ、マティアス・ピンチャー、マルクス・シュテンツ、ジョセフ・スウェンセン、デニス・ラッセル・デイヴィス、アッシャー・フィッシュ等の指揮者と共演している。 レパートリーはバッハからベリオまで幅広く、ロマン派の主要曲に加え、マグヌス・リンドベルイ、クルト・ヴァイル、ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ、ベルント・アロイス・ツィンマーマンといった現代作品も得意とする。
近年はソロ&指揮の弾き振りも多数行う。定期的にメルボルン交響楽団、台湾フィルハーモニック、シュトゥットガルト室内管弦楽団、エルサレム交響楽団、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・コーミッシェ・オーパー管弦楽団と共演している。指揮者としても活躍し、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の室内オーケストラ公演を率いており、2023/24シーズンにはタリン室内管弦楽団の常任ソリスト&指揮者を務める。指揮者として、近年はノルウェー室内管弦楽団、ノールランド歌劇場、南デンマーク・フィルハーモニー管弦楽団、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団等に客演している。
録音の分野でも高い評価を受けており、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団時代とルツェルン祝祭管弦楽団から親交があったクラウディオ・アバドと共演したCDは、ディアパソン・ドールをはじめ数々の賞を受賞した。2013年にリリースした『シェーンベルク:ペレアスとメリザンド、ヴァイオリン協奏曲』(マルクス・シュテンツ指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団/Oehms)はドイツ・シャルプラッテン賞のオーケストラ音楽部門のベスト3に選出された。このほか、『ニールセン:ヴァイオリン協奏曲』(ジョルダーノ・ベッリンカンピ指揮デュースブルク・フィルハーモニー管弦楽団/Acousence)、『ハイドン:ヴァイオリン協奏曲 ハ長調、バーンスタイン:セレナード』(ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団/COVIELLO CLASSICS)等をリリース。
ハンブルク音楽演劇大学の教授を経て、現在はハンス・アイスラー音楽大学の教授として後進の指導にあたる。バルト系ドイツ人の作曲家ボリス・ブラッハーを父に持ち、ベルリンで生まれ育つ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターを6年間務めた後、ソリストとしてのキャリアを確立。
使用楽器は1730年製グァルネリ・デル・ジェス(キミコ・パワーズ氏より貸与)。
コンサート情報
おすすめ記事
No results found.