マルガリータ・グリシュコヴァのケルビーノ

 ケルビーノ役は、《フィガロの結婚》において、いえ、モーツァルトの全オペラのなかでも“特別”な存在といえるでしょう。思春期のおませな小姓は、大人の男性には決してないピュアな心で“恋とはどんなものかしら”と、恋慕う伯爵夫人の前で歌います。モーツァルトと台本作家のダ・ポンテが、この役は決して男性には歌えない、魅力的な若い女性でなければ!ということで生み出されたのです。

グリシュコヴァ演じるケルビーノ (ウィーン国立歌劇場2012年日本公演より)

グリシュコヴァ演じるケルビーノ
(ウィーン国立歌劇場2012年日本公演より)

《フィガロの結婚》第2幕  (ウィーン国立歌劇場2012年日本公演より)

《フィガロの結婚》第2幕 
(ウィーン国立歌劇場2012年日本公演より)

 グリシュコヴァは、前回2012年のウィーン国立歌劇場日本公演でもこの役を演じました。当時日本ではまだ無名に近かった彼女ですが、その魅惑的なケルビーノに、誰もがその後の飛躍的な活躍を確信したことでしょう。実際に、この4年の間に、グリシュコヴァはウィーン国立歌劇場の若きスターとして大活躍。オペラの舞台はもとより、2014年には世界中が注目するオペラ座舞踏会(オペルン・バル)にも登場し、喝采を浴びました。

ウィーンのオペラ座舞踏会(オペルン・バル)でのグリシュコヴァ

ウィーンのオペラ座舞踏会(オペルン・バル)でのグリシュコヴァ

 2015年夏、ザルツブルク音楽祭にもケルビーノを歌ってデビュー! 非常に美しく、明瞭な音色、なめらかな歌唱に加え、説得力のある演技も大絶賛されました。
 ご紹介するのは2012年日本公演でのケルビーノ。充分に魅惑的ですが、今回、さらに魅力を増しているであろうグリシュコヴァのケルビーノが、より楽しみに!

動画はこちらから

ウィーン国立歌劇場2016年日本公演公式HP
http://www.wien2016.jp/