《ナクソス島のアリアドネ》作曲家役、ステファニー・ハウツィール

Photo:Julia Wesely

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 すでにNBSより発表された通り、《ナクソス島のアリアドネ》の作曲家役が、ヴェッセリーナ・カサロヴァからステファニー・ハウツィールに変更となりました。
 ステファニー・ハウツィール、まだ日本では馴染みの無い名前かもしれません。オペラ・ファンのなかには、2015年の新国立劇場《ばらの騎士》でオクタヴィアンを歌う予定がキャンセルとなったことを思いだされた方もあるかも?
 ドイツのカッセルで生まれボストンで育ったアメリカのメゾ・ソプラノ、ステファニー・ハウツィールは、10年ごろより、ウィーン国立歌劇場をはじめ、パリ・オペラ座やチューリッヒ、ケルン、グラーツほかでの活躍が注目されてきました。オペルンヴェルト誌でThe best up-and-coming singersにノミネートされたことからも、その実力がうかがわれますが、何はともあれ、彼女が歌う《ナクソス島のアリアドネ》の作曲家を聴いていただくのが一番! 彼女自身がホームページで紹介している動画(今回のプロダクションではありませんが)をご覧いただきましょう。
 ちなみにハウツィールは、ウィーン国立歌劇場では、今回のベヒトルフ演出版と、その前のプロダクション(フィリッポ・サンジュスト演出)でも、作曲家を演じています。
 《ばらの騎士》のオクタヴィアン役では、“ドラマティックな歌唱と崇高さをもつ”とOPERA NEWSで評されましたが、作曲家役にもその持ち味はぴったり! みずみずしく純粋無垢なハウツィールの登場に期待が高まります。さらに、ハウツィールは《ワルキューレ》ではワルトラウテ役でも出演します。実は彼女は、今年夏、ヤノフスキ指揮の《ニーベルングの指環》でバイロイト音楽祭にもデビューを果たしました。こちらもハウツィールの重要なレパートリーの一つ。どちらもお聴き逃しなく!

【動画】《ナクソス島のアリアドネ》より


《ナクソス島のアリアドネ》
作曲:R.シュトラウス
演出:スヴェン=エリック・ベヒトルフ
指揮:マレク・ヤノフスキ

■公演日程
10月25日(火) 7:00p.m.
10月28日(金) 3:00p.m.
10月30日(日) 3:00p.m.
会場:東京文化会館

■予定される主な出演
プリマドンナ/アリアドネ:グン=ブリット・バークミン
ツェルビネッタ:ダニエラ・ファリー
作曲家:ステファニー・ハウツィル
テノール:ステファン・グールド

*表記のキャストは2016年9月30日現在の予定です。

■入場料(税込)
S=¥63,000 A=¥58,000 B=¥53,000 C=¥48,000 D=¥32,000 E=¥25,000 F=¥17,000
エコノミー券=¥13,000 学生券=¥8,000

ウィーン国立歌劇場2016年日本公演公式HP
http://www.wien2016.jp/