出演者

C)K.Miura

ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団音楽監督

イギリス出身。イギリス生まれ。ドイツのフランクフルトとヴィースバーデンの歌劇場で指揮者としてのキャリアをス タートし、ルツェルン交響楽団首席指揮者兼ルツェルン劇場音楽監督、アンサンブル・アンテルコンタンポラン音楽監督、ドイツ・バンベルク交響楽団首席指揮者を経て、2017 年 1 月よりスイス・ロ マンド管弦楽団の音楽監督を務める。その抜群のプログラミング・センスに加え、古典から現代曲まで幅広いレパートリーを誇り、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、コンセルトヘボウ管、シカゴ響等の オーケストラ、ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭、BBC プロムス等の音楽祭へ客演している。東京交響楽団へは 2011 年 10 月定期演奏会でデビュー。この共演が決定的となり、翌 2012 年 10 月には次期音楽監督の就任を発表。2014年度より東京交響楽団第 3 代音楽監督を務める。また、 レコーディング活動においても多彩な才能を発揮しており、2016 年にはウィーン・フィルとマーラー を録音するなど、今最も目が離せない指揮者である

 

マクシミリアン・シュミット(テノール/ゲロンティアス)
Maximilian Schmitt (Tenor/Gerontius)

ドイツ出身。幼少のころから聖歌隊のメンバーとして活躍。その後、ベルリン芸術大学で学ぶ。バイエルン国立歌劇場、ミュンヘンオペラ、マンハイム国立歌劇場、オランダ国立歌劇場等でモーツァルトやワーグナーの主要作品を数多く歌う。2016年ウィーン国立歌劇場とミラノ・スカラ座でモーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》ドン・オッターヴィオでデビュー。オーケストラ作品もモーツァルト、モンテヴェルディからメンデルスゾーン、マーラー等幅広いレパートリーを持ち、ウェルザー=メスト、アバド、ルイージ、ハーディング等の指揮者陣のもと、チューリッヒ・トーンハレ管、クリーヴランド管、ゲヴァントハウス管、バイエルン放響、パリ管等の一流オーケストラへ客演を重ねている。2017/18年シーズンは、クルレンツィス指揮《皇帝ティートの慈悲》でヨーロッパツアーに参加。ベートーヴェン《第九》をウルバンスキとブランギエ指揮で、ミサ曲をヤンソンス指揮のもと歌う。その他クリーヴランド管とのカーネギーホール公演(ハイドン《四季》)、ザルツブルク復活祭音楽祭を経て、今回のジョナサン・ノット指揮東京交響楽団とのエルガー《ゲロンティアスの夢》でシーズンフィナーレを飾る。

 

サーシャ・クック(メゾ・ソプラノ/天使)
Sasha Cooke (Mezzo-soprano/Angel)

アメリカ出身。ライス大学とジュリアード音楽院で学ぶ。2011年アダムズ《ドクター・アトミック》CD(アラン・ギルバート指揮)でグラミー賞を受賞。世界中の主要歌劇場や世界的指揮者、オーケストラからのオファーが後を絶たない歌手の一人。2017/18年シーズンは、タイトルロールを務めたイングリッシュ・ナショナル・オペラでのニコ・マーリー作曲《マーニー》の世界初演が特筆される。ティルソン=トーマス指揮サンフランシスコ響とマーラー《交響曲第3番》、ヴァンスカ指揮でマーラー《交響曲2番》、エド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィルとバーンスタイン《エレミア》等オーケストラとの共演も多数。ウルバンスキ、ハイティンク、ネゼ=セガン、デュダメル、ギルバート等の指揮者等と共演し、シカゴ響、クリーヴランド響、ルツェルン音楽祭等へ出演、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ歌劇場等でも活躍、高い評価を得ている。東京交響楽団へは2014年6月定期でジョナサン・ノット指揮、ベルリオーズ《夏の夜》へ出演し、その上品かつ深い歌唱が絶賛された。

 

クリストファー・モルトマン
(バリトン/司祭・苦悩の天使)
Christopher Maltman (Baritone/Priest, Angel of Agony)

イギリス出身。ウォーリック大学で生化学を専攻。その後英国王立音楽アカデミーで学ぶ。1997年カーディフ国際コンクール歌曲賞を受賞して以来、シューベルトとマーラーの歌曲をはじめとする歌曲演奏が国際的にも高く評価されている。オペラの分野でも《ドン・ジョヴァンニ》タイトルロールが世界的に知られており、ロンドン・ベルリン・ミュンヘン・ケルン・ザルツブルク・アムステルダム・北京・シカゴ・ニューヨーク・エジンバラ等世界中で歌っている。近年ではヴェルディの作品にも取り組んでおり、《ドン・カルロ》ロドリーゴ、《シモン・ボッカネグラ》タイトルロール、《イル・トロヴァトーレ》ルーナ伯爵等、続々とレパートリーを拡げている。バロックオペラからブリテンまで幅広いレパートリーを持ち、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ザルツブルク音楽祭等、世界の一流歌劇場・音楽祭に出演している。録音も数多く、ジョン・コリリーアーノ《ヴェルサイユの幽霊》(ロサンゼルス・オペラ)は第59回グラミー賞最優秀オペラ録音賞を受賞した。2018年5月上映予定のMETライブビューイング《コジ・ファン・トゥッテ》ではドン・アルフォンソで出演している。

 


東響コーラス(合唱)
Tokyo Symphony Chorus

1987年に東京交響楽団専属のアマチュア混声合唱団として創立。「東京交響楽団と一体の演奏をし、より質の高い合唱付きオーケストラ曲のコンサートを提供する」ことを目的としている。指導には、演奏する楽曲の背景や歌詞に使用されている言語に精通した合唱指揮者、発声指導者、伴奏ピアニスト、言語指導者を招いている。公演毎に出演者を決定するオーディションを行うことで、常に演奏の質を高めている。


冨平恭平(合唱指揮)
Kyohei Tomihira, Chorusmaster

東京藝術大学音楽学部指揮科卒業。指揮を高関健、田中良和の各氏に師事。オペラでの活動が多く、多数の公演で副指揮者、合唱指揮者、コレペティトゥア、プロンプターを務めている。東京二期会音楽スタッフを経て、2010年8月より新国立劇場音楽スタッフに就任し、同劇場の全ての公演に関わっている。


東京交響楽団(管弦楽)
Tokyo Symphony Orchestra

1946 年、東宝交響楽団として創立。1951 年に東京交響楽団に改称し、現在に至る。現代音楽の初演などにより、文部大臣賞、毎日芸術賞、文化庁芸術作品賞、サントリー音楽賞、 川崎市文化賞等を受賞。サントリーホール、ミューザ川崎シンフォニーホール、東京オペラ シティコンサートホールで主催公演を行うほか、川崎市、新潟市、八王子市などの行政と提携し、コンサートやアウトリーチを積極的に展開している。また、新国立劇場のレギュラー オーケストラとして毎年オペラ・バレエ公演を担当。教育面でも「こども定期演奏会」「0 歳からのオーケストラ」が注目されている。海外公演も多く、これまでに 57 都市で 76 公演 を行ってきた。音楽監督にジョナサン・ノット、正指揮者に飯森範親、桂冠指揮者に秋山和慶、ユベール・ スダーン、名誉客演指揮者に大友直人を擁する。2016 年に創立 70 周年を迎え、同年 10 月 にウィーン楽友協会を含むヨーロッパ 5 カ国で公演を行い、各地で高評を得た。