英国ロイヤル・オペラハウス管弦楽団メンバーによる室内楽

 オペラ公演の合間の9月14日、ロイヤル・オペラハウス管弦楽団のメンバーが、日本モーツァルト協会第571回例会で室内楽コンサートを開催しました。
 出演メンバーは、英国ロイヤル・オペラハウス管弦楽団のコンサートマスター、ヴァスコ・ヴァシレフをはじめ、アンナ・ブラックマー(ヴァイオリン)、アンドリー・ヴィトヴィッチ(ヴィオラ)、コンスタンティン・ボヤルスキー(ヴィオラ)、クリストファー・ヴァンダースパー(チェロ)、トニー・ホッフム(コントラバス)の6人。モーツァルトのディヴェルティメント2曲と六重奏でヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲を演奏しました。

右から、ヴァスコ・ヴァシレフ(Vn)、アンナ・ブラックマー(Vn)、トニー・ホッフム(Cb)、アンドリー・ヴィトヴィッチ(Va)、クリストファー・ヴァンダースパー(Vc)コンスタンティン・ボヤルスキー(Va)

右から、ヴァスコ・ヴァシレフ(Vn)、アンナ・ブラックマー(Vn)、トニー・ホッフム(Cb)、アンドリー・ヴィトヴィッチ(Va)、クリストファー・ヴァンダースパー(Vc)コンスタンティン・ボヤルスキー(Va)

 1993年に弱冠23歳で英国ロイヤル・オペラハウス管弦楽団の第1ソロ・コンサートマスターに就任したヴァスコ・ヴァシレフに率いられた6人のアンサンブルは、ヴァイオリンとヴィオラが立ったまま演奏するという珍しいスタイル。なるほど、彼らの疾走感とエネルギー溢れるアンサンブルにはこのスタイルが似合っていると、聴衆も納得した様子でした。アンコールに演奏されたチャイコフスキーの「フィレンツェの思い出」に、会場は大いに盛り上がりました。
モーツァルト協会9月例会、東京文化会館小ホールにて。  photo: Naoko Nagasawa

モーツァルト協会9月例会、東京文化会館小ホールにて。 
photo: Naoko Nagasawa

*日本モーツァルト協会
1955年モーツァルトの誕生日に、「国際モーツァルテウム財団」に本部を置く国際モーツァルト協会連合の一員として設立。その後、会員がそれぞれケッヒェル番号に因んだ会員番号をもつ団体となり、2000年からはNPO法人として活動している。新規会員募集も行われている。
日本モーツァルト協会 http://www.mozart.or.jp/